こんにちは。
公立中学校でも、私立中学校でもない、国立大付属中学校にかかる費用を、国立大付属中学生と公立小学生ママが、紹介しているブログです。
中学受験って、ほとんどの方が私立中高一貫校への進学なので、国立大学付属の中学校・高校の情報って調べても少ないですよね。
国立ということは、私立じゃない?
私立に比べて、入学金や授業料が安かったりしないか?と調べていました。
でも、
入学金や授業料の代わりに、多額の寄付金とか必要なんじゃないの? |
という疑問をお持ちのお父さん・お母さんに、息子の入学説明会で聞いた国立大付属中学校の寄付金制度について説明していきます。
この説明を読んだあとは、国立大付属中学校の寄付金制度がわかり、進学したときに必要な寄付の金額までわかるようになります。
目次
国立大付属中学校の寄付金徴収の仕組み
まず、国立付属中学校への進学を考えられているなら、知っておきたいのが、
『国立大付属中学校は、法律や通達などで寄付金や経費徴収も認められていない。』
ということです。
また、国立大付属中学校は、私立中学校と違って何十万円の入学金や、施設利用料なども不要です。
入学時にかかる費用は、公立中学校と大差ないです。
すこし、安心しましたか(^^♪
でもですね、心から安心するのは待ってください。
学校によるかもしれませんが、公立中学校より充実した教育環境を作り、維持するためのお金が必要なのは、家庭も学校も同じ。
国立大付属中学校の財政状況は、一般家庭と同じように厳しいようです。
そこで、保護者から入学金や寄付金が受け取れないなら、第三者から寄付してもらおうという仕組みになっています。
そうです、寄付金はないけど、寄付金に代わる費用が必要なんです。
次の3段階で説明しますね。
- なぜ、国立大付属校の財政状況が厳しいのか。
- 寄付金に代わるお金徴収の仕組み『教育後援会』。
- 実際のリアルな寄付金額がいくらか。
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国立大付属中学校の財政状況は厳しい
公立中学校と違って、国立大付属中学校には税金がもらえません。
自治体の助成金がもらえないので、学校運営や学校の設備費などで必要なお金の収入源は次のどちらかになります。
- 国から付属している大学への交付金を分配してもらう。
- 保護者から徴収する。
まぁ、確かにどこの地域から何人来ているかなど、自治体が把握して税金を振り分けることなんて考えづらいですね。
しかも、国から大学への交付金が毎年5%~10%レベルで削減されており、財政状況は厳しくなる一方だと、入学説明会のときに説明がありました。
そこで『教育後援会』という国立大付属校特有の組織をつくり、寄付金を徴収する仕組みが作られました。
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寄付金に代わるお金徴収の仕組み『教育後援会』って?
『教育後援会』とは、大学と保護者の間に挟まり、第三者的に寄付金を保護者から徴収する仕組みです。
寄付金の流れはこうです。
私が驚いたのは、文科省の通達・指針に沿って運営されているという、お役所公認の寄付金の受け渡し制度だということです。
そんなややこしい組織を作らせるくらいなら、学校法などを見直したほうがシンプルだと思うのは私だけでしょうか。
で結局、いくらかかるの?って具体的な金額を説明します。
実際の寄付金額(教育後援会費)は・・・
2020年度に支払った実際の金額は、
この寄付金ですが、仕組み上は入会した教育後援会の『会費』として支払います。
教育後援会費は、1年間で消化したものとみなされて、来期の会費が予算組されます。
その年の会費は、毎年見直されるようです。
年会費として決まった金額を、他の費用と同様に引き落としされます。
この金額の内訳として次の3種類があります。
・教育環境整備費
・施設設備充実費
・教育後援会活動費
まとめ
国立大付属中学校に合格したら寄付金が必要かどうか?
答えは、『寄付金』としては、不要です。
ただ、寄付金に変わる『教育後援会の会費』として、毎年65,000円必要です。
正確な金額は毎年見直しがあるので、変更の可能性もあります。
大幅な金額UPがないことを願うばかり。
でも、子供達の教育環境の充実も予算がないことを理由に、おろそかにもしてほしくないのが親心。
家計も学校の運営も、予算決めが難しいですね。
参考までに、教育後援会への入会は任意ですが、入会しない場合は学校の先生と教育後援会の会長宛に連絡が必要です。
寄付金に代わる費用が必要だといっても、公立中学校より教育環境は充実していて、私立中学校とは比べ物にならない費用の安さは、国立大付属中学校の大きな魅力です。
大学への進学率が第一優先じゃないなら、お子さんの進学先の候補に国立大付属中学校も考えてみてはどうでしょうか。
国立中学校に限らず、私立・公立・国立について、卒業までにかかる費用の総額だったり、大学への進学状況が気になるときは、『中学受験ガイド』を読んでみることがおススメです。
私立・国公立中学約300校以上の基礎データや学費、入試概要、カリキュラム等を1ページ1校で紹介されてるので、「学校ごとに学費がこんなに違うんだ。」と見比べると、進学後の学費についてもイメージできます。
進学したけど、こんなに学費が高いなんて!
てぃがママ
ってことにならないように、予測しておくことをおススメします。
せっかく合格して入学するんだから、「予想外」の事態にならないように、ある程度、志望校のことは知って、親子ともに納得した中学受験であることがとても大切。
お子さんが中学受験するかどうか迷っている、中学受験を考えてはいるけど本当にやっていけるか?という『中学受験生活』が気になる方は、こちらの記事も参考になると思います。
専門誌を読むことで、意外な気づきがあったり、入学後の生活がイメージできたりしますよ。
先を予想できるって、ドタバタの受験生生活では大きな精神安定剤になります。
わたしで良ければ、国立大付属中学校に子供が在学中のママが、子供の教育費について紹介しているので、参考してみてください。
不明点あれば聞いてくださいね。